GREENSTYLE BOOK 最新号【Vol.16】
エコプロダクツ2008“ 次の”ライフ・スタイルのヒントをみつけよう

CSR最前線レポート/株式会社オーシーエス

物事を簡素化して基本を見据える
エコメール便的発想はCSRに通じている

 株式会社オーシーエス
代表取締役 中道雅幸さん

 今年のエコプロダクツ展では主催者資料の発送にも使われるなど、環境に配慮した企業や団体からの受注がどんどん伸びているというエコメール便。これまでダンボールなどに詰めて送る梱包発送と封筒に入れて送る方法の2種類だったところに、封筒を使わないで送る第3の方法として注目されたのがこの発送システムだ。この方法の長所は、クライアントの立場から言えば、ゴミになる封筒を使わないことが環境に配慮している姿勢を示すことになるし、そもそも封筒を使わないからその分コスト削減にもなる。さらに、DMの場合には開封率が上がるという効果もある。つまり、環境価値と業務上の価値が一体になっていることが最大の特徴だろう。

 「発送代行の仕事では通常『いくらで送れますか?』という見積もりの話から始まるんですが、エコメール便は『どうやったらいいんですか?』って発送方法の話から始まるんです。ということは、やっぱりこの方法にみなさん注目しているんだと思うんです」と語る中道さん。「エコメール便」をスタートし始めたのは約10年前。つまり、環境配慮ということについての関心が一般的にはまだほとんどなかった頃のことだ。当初は、“汚れるんじゃないか”“封筒に入れて送らないと受け取る人に対して失礼じゃないか”といった反応が多かったが、3年前くらいからははっきりとエコの観点からこのシステムのメリットを支持する声が広がってきたという。

 「いいものを見たときに“あっ、これ!”って感じることがあるじゃないですか。そこには、“ビジネスになるな”みたいな意識はなくて、ほぼカンですよ。単純に、“これはいい。これを広げたいな”っていうことだけで。しかも、生活に密着してるから、この第3の送り方が広がったら、みんなのためになるなって思って」。

 「みんなのためになる」ことを企業が考えるのがCSRだとすれば、そこでは物事のいちばん基本になるところを見据えて仕事を進めることが大事、と中道さんは考えている。

 「発明するっていうと物事がどんどん難しくなっていきがちですが、エコメール便は封筒を使わない、つまり物事を簡素化する方向の発想ですよね。同じように、CSRについてもすべてを簡素化して物事のいちばん足下の部分を見直してみるっていう。そこをちゃんと見れていれば、それが自然とCSRにつながっていくと思っています」。

株式会社オーシーエス
http://www.ocs-jp.com