GREENSTYLE BOOK 最新号【Vol.16】
エコプロダクツ2008“ 次の”ライフ・スタイルのヒントをみつけよう

環境活動せめぎ合いコラム“保全さんと損得くん”スタート!

 環境に良いことは率先して取り組みたい!ホント、そう思っているんです。でも、正直なところ、我が家はけして裕福とは言えない状況でして…。そう、決して。お恥ずかしいことに、経済的に余裕がないと“環境に良い”事をしようと行動に移す時、どうしても“損得勘定”が頭をよぎるんです。例えば、スーパーで買い物するとき、環境にも経済的にも良いのは、エコバッグを買う方?レジ袋をもらう方?とか。移動手段は電車?パス?乗用車?とか。お湯を沸かすのは電気?ガス?とか…。とにかく、環境保全を最優先にと口で言っていても、腹の中は無駄遣いしたくないなぁと言うのが本音です。いゃ~。ホント、多少なりとも環境問題を生業にしている人間にあるまじき行為です。自分ながら情けない…。
 でも、これがリアルな私の現状。本当に心底、環境に良いことをしたいと思いながらも、経済的な問題をクリアできずに二の足を踏む…。エコロジーとエコノミー、この相反する問題を何とかクリアすべく、日々頭を抱えて考え込んでいます。そんな、リアルな環境ドキュメントをこれから、事ある毎にお伝えしていきます。題して「保全さんと損得くん」。

 

 第1回目は、携帯電話に関して。
 一昨日、ある量販店の携帯電話売り場を通りかかったとき、最新機種がたくさん出ていて、新しいのはイイなぁ~と眺めていたら、店員さんが寄ってきて、何やら色々と説明をしてきました。熱く語る店員さんの声に、仕事に情熱をかけているんだなぁ~と思いつつ、ボーっと聞いていたら、いつの間にか、新しい携帯電話を買うことになってまして…。まるで、マジックや催眠術にように、長年使っていた携帯電話を機種変更することに。ハッと我に返ったときには、時既に遅く、「機種変更にしますか?新規契約にしますか?」との質問。
 このとき考えた。今、世間では携帯電話のリサイクルを強く訴えている。“都市鉱山”とか言って。そういえば、以前調べたとき、携帯を始め、家電製品などに含まれている金や銀、インジウムなど、希少金属の日本国内蓄積量は世界有数って何かに書いてあった。金は約6800トン、銀は約6万トンで、それぞれ世界の埋蔵量の約16%、約22%に相当し、液晶などに使われるインジウムは世界の埋蔵量の約61%にもなるそうな。また、金、銀、鉛、インジウムに関しては、天然資源として産出する世界最大の資源国よりも日本の方が埋蔵量として多いらしい。つまり、今まで使っていた携帯電話や家電をしっかりリサイクルできるように、業者に渡すことが大事。そこで、定員さんに勢いよく言い放った!「今まで使っていた携帯電話をリサイクル出来る方でっ!」。すると定員さん。「どちらも出来ますが…」。あっ。恥じらい…。よく考えたらそうだった。「人の話は目を見て良く聞きなさい」と親に叱られた子供時代が甦る。
「あっ、そ、そうなんだぁ!」と、誤魔化しきれ無いことは分かっていても、元気よく声を出し、次の瞬間「どっちが得ですか?」と質問する自分がいた。自責の念。すると店員さん。間髪入れず「新規契約で、電話料金に携帯電話代金を分割して追加する方が、機種変更より、2年間支払いで1万円以上お得です」との発言。とても言い慣れている感じ。察するに、大半の人が聞いている質問の様だ。ここで、環境のことを意地でも考えてみた。新規契約にすると約1万円得するというが…、携帯電話番号もメルアドも変わってしまう。となると、名刺を書き換え、色々な人に「電話番号とメルアド変わりました♪」的な連絡を入れなければならない。名刺を無駄にし、パケット代もかさみ、エネルギーも無駄になる。う~む。ここは男の意地。「じゃ、機種変更でお願いいたしますf(^ー^;」と、店員さんに言ってやった。すると、店員さん。私の心情を察したのか、ものすごい裏技を編み出してくれた。機種変更する前に、一瞬、2台の携帯を持つ契約をしてくれて、そこで、今まで使っていた携帯電話で集めたコインポイントを、新規機種購入代金として使えるようにしてくれた。詳しい、契約のシステムは分からないけど、その手続きをしている店員さんを見たとき、確かに後光が差しているのが見えた。
 ともあれ、今回。私自身の中にいる2つの人格“保全さんと損得くん”のせめぎ合いは、ほんの少しだけだけど“保全さん”の勝利でした。
 ちなみに…。都市鉱山の話は、また改めて、詳細を取材して記事にいたします!お楽しみに…。